フーチングレス・パネル工法は、自立式の擁壁工法です。名称の通り、フーチング(底板)が無い構造なので、施工時の自由度が高く、従来のL型擁壁では施工できなかった様々な場所(下記特徴参照)で施工可能な工法です。
φ600〜700mm 深さ 2900mm以上の柱状地盤改良体にφ165.2〜267.4mmの鋼管を地上に突出させて建て込み、センターに穴のあいたコンクリートパネルをその鋼管にセットして自立式擁壁を築造します。
L型擁壁にはフーチング(底版)があり、既設構造物等の障害物があると、施工できませんでした。また将来、下水管等を埋設する場合、フーチングが邪魔になってしまう場合もありました。フーチングレス・パネル工法なら、道路下占有空間が確保できます。
掘削するので車が通れません。
工事中は通行止めにする必要が御座います。
通行止めにすることなく工事が可能です。
そのため、近隣の皆様に最小限のご迷惑で済みます。
L型擁壁では、地盤支持力が不足している場合、基礎杭打ち込み等の地盤改良をしなければいけません。本工法は、柱状地盤改良体に鋼管杭を建て込み擁壁化するため、N値3以上の地盤で施工できます。
パネル1個が最大770kgなので、今まで大型重機が入れなくて施工できなかった現場に最適です。